同居人が男の子!?
「足、大丈夫か?」
頭上から降ってくる甘い声。
思わず顔を上げたら、甘い視線が降ってきて。
絡まる瞳に揺れる心。
「え?…足…?」
あたしは自分の足を見た。
あっ…。
慣れないヒールのパンプスなんか履いたから。
ひどい靴擦れ。
白い肌に刻まれる赤く滲んだ傷は痛々しかった。
「ほら、足出して?」
あたしの座ってる高さになるように腰を屈めてくれた光樹。
その優しい言葉にまた涙がでそうになった。
「…?」
「絆創膏張るから」
「……え。あ、ありがと」
光樹は丁寧に絆創膏を張ってくれた。
なんかもう嬉しい。
すぐに治っちゃいそうな気がした。
「で。なにが責任とって…なの?」
その反則な瞳があたしを捉えて離さない。