同居人が男の子!?
やばい。
聞かれてたんだ。
血の気がサーっと引くのが分かる。
「ななっ…なんでも…っ」
なんでもない。
そう言おうとしたら甘い唇にすくわれて。
言葉を失った。
久しぶりのキスにあたしは内心戸惑っていた。
「んっ…こ…き…」
身をよじって抵抗しても離してくれなくて。
「その顔は反則だろ」
そう言うと涙を優しく拭ってくれた。
「え?反則って。どんな顔してた?え。まさかぶさいくな…」
両手で顔を覆って光樹に見せないようにした。
「だーめ、隠しちゃ」