同居人が男の子!?






「……っ」


言葉がまた喉の奥に戻っていってしまった。



光樹はあたしが切ったところを口に含んだ。



伏せてるまつ毛をじっと見つめる。




どうしよう。

触れられたのは久しぶりでどうすればいいか分からないよ。



ただ、マネキンのように仁王立ち。





そしてゆっくりと唇が指から離れた。



「ん。血止まった」



そしてまたあたしの瞳っ心を意図も簡単に捉えた。




「あっ…りがと…」


声が震えて、涙がでそう。



なんで優しくしてくれるんだろう…。



泣いちゃいそうじゃん。
< 308 / 322 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop