《完》オフィスでとびきりの夜を
笑顔で言ってペコッと頭を
下げる瑞樹に、すぐさま
拍手や『頑張れ!』って
声が向けられる。



ひとしきりそれが続くと、
課長が仕切り直すように
パンパンと手を叩いて言った。



「それじゃあ午後イチで
もう1回ミーティングに
するわね。

コンセプトの再確認して、
簡単なスケジュールと分担
だけ、さっそく決めちゃうから」



「ハイ!!」




―――それからいったん
その話は中断され、午後に
なって再びミーティングが
開かれた。



初回ラインナップや企画と
広報のスケジュールが
決められ、いつものように
まずはデザイナーが
デザインを始めることになる。
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