《完》オフィスでとびきりの夜を
8―見えないココロ 〜include 瑞樹side〜
☆☆☆☆☆
「いよいよ明日、か……」
誰もいないオフィスで、
瑞樹は一人壁に掛けられた
洋服を眺めていた。
同じ壁にある時計は
PM9時をさしている。
最近は忙しくて残業する
社員も多いけれど、
さすがにみんな8時過ぎ
には帰り、残っているのは
自分一人だ。
瑞樹ももう今日やるべき
仕事は終わっているのだが
――明日のことを思うと、
なぜか家に帰る気にならなくて。
それでもう30分以上も、
こうして壁に掛かった服を
眺めていた。
「どれも、傑作だよな……」
ここ数週間のみんなの
努力が集結した、ストロ
ベリーボーイズのデビュー
ラインナップ。
「いよいよ明日、か……」
誰もいないオフィスで、
瑞樹は一人壁に掛けられた
洋服を眺めていた。
同じ壁にある時計は
PM9時をさしている。
最近は忙しくて残業する
社員も多いけれど、
さすがにみんな8時過ぎ
には帰り、残っているのは
自分一人だ。
瑞樹ももう今日やるべき
仕事は終わっているのだが
――明日のことを思うと、
なぜか家に帰る気にならなくて。
それでもう30分以上も、
こうして壁に掛かった服を
眺めていた。
「どれも、傑作だよな……」
ここ数週間のみんなの
努力が集結した、ストロ
ベリーボーイズのデビュー
ラインナップ。