《完》オフィスでとびきりの夜を
正直自分の私服のテイスト
とは違うけれど、そんな
自分もこんな春先には着て
外を歩きたくなるような、
ポップなデザイン。
かわいい物が好きで、
流行に敏感な10代の
男女には絶対にウケる。
そんな確信がある。
そして、
(それに勢いをつけるのも
――オレしだい――…)
……いよいよ明日、今回の
企画で最初の撮影。
ポスターや雑誌用の広告、
チラシ用の写真などは、
ほとんど明日のうちに
撮ってしまう予定だ。
「いいモノになるように……
オレが、頑張んないと――」
“今は他のことは、
考えてる場合じゃないんだ”
瑞樹は自分自身に言い
聞かすように、何度もそう
心の中でとなえていた。
とは違うけれど、そんな
自分もこんな春先には着て
外を歩きたくなるような、
ポップなデザイン。
かわいい物が好きで、
流行に敏感な10代の
男女には絶対にウケる。
そんな確信がある。
そして、
(それに勢いをつけるのも
――オレしだい――…)
……いよいよ明日、今回の
企画で最初の撮影。
ポスターや雑誌用の広告、
チラシ用の写真などは、
ほとんど明日のうちに
撮ってしまう予定だ。
「いいモノになるように……
オレが、頑張んないと――」
“今は他のことは、
考えてる場合じゃないんだ”
瑞樹は自分自身に言い
聞かすように、何度もそう
心の中でとなえていた。