《完》オフィスでとびきりの夜を
「すいません。
それじゃ、あたしはここで。
みんな、気をつけて帰ってね」
言い終わるなり、クルリと
背を向けて今来た道を戻り出す。
(ゴメンね圭輔。
言い訳に使って……)
夕べのことを思うと
申し訳ない気もするけど、
でも、どうしてもこのまま
帰るわけにはいかなかったから。
チラリと振り返ると、
もうみんなの姿もない。
あたしは途中でスタジオに
続く道を外れ、廊下を曲がった。
前に来た時の記憶を
頼りに、控え室のある方に進む。
(早く、瑞樹に会いたい……!)
その思いだけが心を
満たして、あたしの足を
前へ前へと突き動かしてた――。
☆☆☆☆☆
_
それじゃ、あたしはここで。
みんな、気をつけて帰ってね」
言い終わるなり、クルリと
背を向けて今来た道を戻り出す。
(ゴメンね圭輔。
言い訳に使って……)
夕べのことを思うと
申し訳ない気もするけど、
でも、どうしてもこのまま
帰るわけにはいかなかったから。
チラリと振り返ると、
もうみんなの姿もない。
あたしは途中でスタジオに
続く道を外れ、廊下を曲がった。
前に来た時の記憶を
頼りに、控え室のある方に進む。
(早く、瑞樹に会いたい……!)
その思いだけが心を
満たして、あたしの足を
前へ前へと突き動かしてた――。
☆☆☆☆☆
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