《完》オフィスでとびきりの夜を
10―解けた誤解
☆☆☆☆☆
話し声の聞こえる部屋を
見つけて、あたしは
ドキリと足を止める。
(瑞樹―――…!?)
通路の少し先、右手にある部屋。
ドアが閉まったままなんで
ハッキリとはわからない
けど、微かに聞こえてくる
声が瑞樹の声っぽかった。
(話してるってことは……
もしかしてまだ、課長が……?)
あたしは足音を殺してその
ドアまで近づき、中の音に
耳を澄ませる。
「………だったわよ。
よく頑張ったじゃない」
「そんな大ゲサな。
桜井さんのフォローが
うまかったんですよ」
(やっぱり、瑞樹と
課長だ――!)
話し声の聞こえる部屋を
見つけて、あたしは
ドキリと足を止める。
(瑞樹―――…!?)
通路の少し先、右手にある部屋。
ドアが閉まったままなんで
ハッキリとはわからない
けど、微かに聞こえてくる
声が瑞樹の声っぽかった。
(話してるってことは……
もしかしてまだ、課長が……?)
あたしは足音を殺してその
ドアまで近づき、中の音に
耳を澄ませる。
「………だったわよ。
よく頑張ったじゃない」
「そんな大ゲサな。
桜井さんのフォローが
うまかったんですよ」
(やっぱり、瑞樹と
課長だ――!)