《完》オフィスでとびきりの夜を
もだえるように体を動かし
ても、すぐにまた大きな
掌があたしをとらえ、
やんわりと拘束して。
甘い呪縛から決して解き
放つことはなく、瑞樹は
思うままにあたしを翻弄する。
……時に強く、激しく。
時にそっと、優しく。
その波にあたしの体は
今にもフワリと浮き
上がって、意識は遠い所に
行ってしまいそうで――。
でもあたしはもっともっと
瑞樹を感じてたくて、
必死でそれをこらえてた。
――そんな時間が、
どれくらい続いたろう。
何度も何度も重なり
合って、お互いの
気持ちを確かめて。
そうしてやっと二人の体を
充足感と疲労が満たした
時、あたし達はようやく
束の間の安心を得たように
ベッドにその体を横たえる。
ても、すぐにまた大きな
掌があたしをとらえ、
やんわりと拘束して。
甘い呪縛から決して解き
放つことはなく、瑞樹は
思うままにあたしを翻弄する。
……時に強く、激しく。
時にそっと、優しく。
その波にあたしの体は
今にもフワリと浮き
上がって、意識は遠い所に
行ってしまいそうで――。
でもあたしはもっともっと
瑞樹を感じてたくて、
必死でそれをこらえてた。
――そんな時間が、
どれくらい続いたろう。
何度も何度も重なり
合って、お互いの
気持ちを確かめて。
そうしてやっと二人の体を
充足感と疲労が満たした
時、あたし達はようやく
束の間の安心を得たように
ベッドにその体を横たえる。