《完》オフィスでとびきりの夜を
「おまけに莉央もこっそり
桜井さんと話して、
楽しそうに笑ってたし」
「こっそりって、別に
そんなつもりじゃ……!」
たしかに二人きりで話を
したし、それに瑞樹は
知らないけど、圭輔には
あんなことを言われたけど。
でもそれはもう、あたしに
とって圭輔がただの
友達で、やましいこと
なんて何もないから。
もし少しでもそんなことが
あるなら、逆に二人で話を
したりなんかしない。
「圭輔とつき合ってたのは
高校生の時だよ。
もう8年も昔。
今のあたしには、子供の
頃のいい思い出だよ」
瑞樹にわかってほしくて、
あたしはガバッと体を
起こして勢い込んで話した。
桜井さんと話して、
楽しそうに笑ってたし」
「こっそりって、別に
そんなつもりじゃ……!」
たしかに二人きりで話を
したし、それに瑞樹は
知らないけど、圭輔には
あんなことを言われたけど。
でもそれはもう、あたしに
とって圭輔がただの
友達で、やましいこと
なんて何もないから。
もし少しでもそんなことが
あるなら、逆に二人で話を
したりなんかしない。
「圭輔とつき合ってたのは
高校生の時だよ。
もう8年も昔。
今のあたしには、子供の
頃のいい思い出だよ」
瑞樹にわかってほしくて、
あたしはガバッと体を
起こして勢い込んで話した。