《完》オフィスでとびきりの夜を
(今しか時間がないのは
わかるけど……ホント、
どこまでアイドルなのよ)
優しくて人当たりのいい
瑞樹は迷惑そうにする
こともなく、全員に笑顔で
応対するからよけいなんだよね。
にしても………。
「あの、ごめんなさい……。
そこ、あたしの席……」
総務の川野ってコは隣の
椅子が空いてるのをいい
ことに、ちゃっかりそこに
座ってくれちゃってる。
いきなり飛んできた声に
その場の全員がパッと
あたしを振り返って、
「あっ、す、すいません!」
「あ、莉央さん。
おはようございまーす♪」
「……おはよ」
ようやく自分の席に座る
道ができて、あたしは
やる気のない足取りで
進んで椅子に座った。
わかるけど……ホント、
どこまでアイドルなのよ)
優しくて人当たりのいい
瑞樹は迷惑そうにする
こともなく、全員に笑顔で
応対するからよけいなんだよね。
にしても………。
「あの、ごめんなさい……。
そこ、あたしの席……」
総務の川野ってコは隣の
椅子が空いてるのをいい
ことに、ちゃっかりそこに
座ってくれちゃってる。
いきなり飛んできた声に
その場の全員がパッと
あたしを振り返って、
「あっ、す、すいません!」
「あ、莉央さん。
おはようございまーす♪」
「……おはよ」
ようやく自分の席に座る
道ができて、あたしは
やる気のない足取りで
進んで椅子に座った。