《完》オフィスでとびきりの夜を
コッソリと見てたつもり
だったのに、同じく
コッソリ見返されて目が
合って、ドキッとする。
大勢の人の中で、ひそかに
絡まる視線。
釘付けになったように
見てると、瑞樹はさりげ
なくあたしに笑いかけた。
『――見てくれた?』って。
まるでそう、問いかけるように。
(瑞樹―――…)
―――見たよ。
そしてちゃんと、届いたよ。
瑞樹の“熱意”と“本気”。
(まいったな。
こんなに素敵なポスターが
社内や店に飾られたら、
瑞樹の人気アップ、200%
確実だよ――…)
そしてあたしはまた、
ハラハラドキドキの毎日。
……あぁ、考えるだけで
頭が痛い。
だったのに、同じく
コッソリ見返されて目が
合って、ドキッとする。
大勢の人の中で、ひそかに
絡まる視線。
釘付けになったように
見てると、瑞樹はさりげ
なくあたしに笑いかけた。
『――見てくれた?』って。
まるでそう、問いかけるように。
(瑞樹―――…)
―――見たよ。
そしてちゃんと、届いたよ。
瑞樹の“熱意”と“本気”。
(まいったな。
こんなに素敵なポスターが
社内や店に飾られたら、
瑞樹の人気アップ、200%
確実だよ――…)
そしてあたしはまた、
ハラハラドキドキの毎日。
……あぁ、考えるだけで
頭が痛い。