《完》オフィスでとびきりの夜を

それなのに、どうしてかな。



今は何だか、胸を張りたい
くらい誇らしい気分。



あたしのカレシはこんなに
見事に仕事をやりとげる、
すごい男なんだって。



新入社員だったのに誰にも
負けないくらい仕事を
愛してる、すばらしい
社員なんだって。



(あたしも、負けてられないな。

瑞樹に恥ずかしくない
ように、あたしも
頑張らないと……！)



……ひそかな決意を込めて。



あたしもニッコリと、
瑞樹に笑い返した。





　　　　　☆☆☆☆☆



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