《完》オフィスでとびきりの夜を
「マダム・リリーッ!?」
室内は大きなどよめきに
包まれた。
みんな『ウソー!』とか
『超意外!』とか叫んでる。
あたしも声こそあげない
ものの同感だった。
(まさか、マダム・リリー
とは……)
と、ツンツンと腕が
つつかれる感覚。
見ると瑞樹だけが周りの
空気に乗り遅れた顔で
あたしを見てた。
「あの……マダム・リリーって?」
あぁそっか、瑞樹には
わかんないよね。
「セレブママ向けの
《マダム・フール》って
レーベルで、ずっと課長
やってる人よ。
名前が藤倉 百合(ふじくら
・ゆり)ってゆーの。
だから、マダム・リリー」
室内は大きなどよめきに
包まれた。
みんな『ウソー!』とか
『超意外!』とか叫んでる。
あたしも声こそあげない
ものの同感だった。
(まさか、マダム・リリー
とは……)
と、ツンツンと腕が
つつかれる感覚。
見ると瑞樹だけが周りの
空気に乗り遅れた顔で
あたしを見てた。
「あの……マダム・リリーって?」
あぁそっか、瑞樹には
わかんないよね。
「セレブママ向けの
《マダム・フール》って
レーベルで、ずっと課長
やってる人よ。
名前が藤倉 百合(ふじくら
・ゆり)ってゆーの。
だから、マダム・リリー」