《完》オフィスでとびきりの夜を
悶々と考えながら歩いてる
うちに、いつの間にか
自販機のある休憩ルームに
着いてた。



あたしは中に入って
紙コップの炭酸ジュースを
買い、手近な席に座る。



あんまりのんびりもして
られないけど、少しだけ
ここで休憩していこう。


……頭を冷やすには、
きっとその方がいいから。



仕事時間の最中だし、
室内の人影もまばら。



あたしは誰に声をかけ
られる事もなく、しばらく
そこでボーッと一人
ジュースを飲んでた。



と、数分経った頃、複数の
足音と話し声が近づいて
きて、あたしは何となく
顔をあげた。



誰か来るのかな? って
思った時、案の定ドアを
開けて3人の男女が入って来る。
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