《完》オフィスでとびきりの夜を
カリスマ性のある課長の
言葉はホントにすごい。



この一言で室内はさっきの
活気を取り戻して、みんな
口々に『ハイ!』って返事
してる。



「カワイイ系のメンズ服かぁ〜。

瑞樹クンがモデルじゃ
ないにしても楽しそうだよね♪」



「ウンウン。

まさかうちでそんな事まで
できると思ってなかった
もん、頑張らなきゃだよねー!」



後輩達が話してるなか、
沙織さんがさりげなく
瑞樹の肩を叩いて話し
かけるのが見えた。



「ビックリだね。

けど、色んな意味で
チャンスだよ?

よく考えて答え出しなね」



「………ハイ。

わかってます」



瑞樹は小さい声ながらも、
沙織さんを見てしっかりと
そう答えてた。
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