コールガール〜先生と愛人〜
「あたしのことにいちいち口出ししないで」




あたしが冷たくそう言うと、彼は握っていた手を離した。



付き合ったからって、束縛なんてされたくない。



ましてや、あたしは彼が好きで付き合ったわけじゃないんだから、うっとおしいだけだ。



隣にいるのが先生じゃないとドキドキもなにもない。



それだけじゃなくて、彼が隣にいても考えるのは先生のことばかりだ。



彼はなにも言い返してこなくて、沈黙のまま歩いていた。





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