甘い疑惑の王子様
Chapter 1
Ideal and reality
綺麗な青空に
飛行機雲が一直線に見える。
今日はとてもいい天気。
「真奈美~今日も?」
『うん…ごめんね』
鞄の中に荷物を詰めて空を見上げていると、少し離れた所から由利ちゃんが話かけてきた。
「付き合う?」
『いいよ!大丈夫♪』
「そぉ?じゃあ今日も頑張って~!」
いつもの笑顔で
私を見送ってくれる由利ちゃんに手を振り教室を後にした。