甘い疑惑の王子様


夕食を食べ終わり
涼にお風呂に入るよう言った。


「信也にぃちゃん!まだ帰らないでね」

「分かってるから早く入れ」

「は~い」


涼は嬉しそうに
お風呂場に向かって行った。



シンちゃんはソファーに座り
テレビを見ている。

その存在を背中に感じながら
私は洗い物を済ませた。


私はシンちゃんの方に体を向け
立ち尽くした。



『シンちゃん…』

「お前も見てみ!ウケるぜ」


全て分かっているのか
優しい笑顔で私を受け入れる。



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