甘い疑惑の王子様


女の子は私を睨み付けてくる。


『ぁ~…うん』


視線が痛い。


「マジで?少しは女子高生らしい事しろよな」


『……ありがと!じゃあっ』


私は逃げるように背を向け
再び走り出した。



シンちゃんは
昔から女の子に取り囲まれていた。


イケメンで優しくて
私は小さい頃から一緒で
よく女の子に恨まれていた。



成長するにつれて
その視線がハッキリと分かる。



< 4 / 138 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop