甘い疑惑の王子様
――――――………
「ちょっ…やだ!やだやだ!!真奈美っ!あんた恨むわよ!!?絶対恨むからぁ!」
由利ちゃんの激しい抵抗の声が
廊下中に響き渡る。
『はいはい』
「はいはいじゃないわよっ!ちょっ!絶対絶対恨むからねっ!やぁ!!」
周りの目が私達に注目する。
それもそのはず
私は由利ちゃんの腕を引っ張り
引きずってるのだから。
「大人しくしやがれ由利」
「…っ…あんたは殺すっ!」
ニヤニヤしながら
後ろから来るシンちゃん。
そうです。
充君の所へ由利ちゃんを預けに
連れて行く最中。
無理矢理だけど♪