甘い疑惑の王子様
私とシンちゃんを横に
まるで二人だけの世界みたい。
『シンちゃん』
「なに?」
もしかしてだよ?
私って凄いマイペースで鈍感って
周りには言われるけどさ……
『充君、由利ちゃんの事…』
そこまで言って
言葉を飲み込んだ。
ふとシンちゃんの顔を見るために
顔を横に持ち上げると
シンちゃんはいつもの
優しい顔で笑っている。
まじで?
その顔を見れば
答えを聞いたも同じ。
やっぱあの二人
両思いなんだ♪
それを知って胸が
高鳴った。
まるで自分の事のように
私も嬉しい。