甘い疑惑の王子様


「お昼食べた?」

『え…』


その言葉に反応して
私は彼の顔を見た。


綺麗な顔が柔らかい表情になっている。


「食べてないなら一緒に食事行かない?」

『――っ!!?だめですだめです!こんな汚いし…それに荷物も全部学校でお財布すらない……』


私は両手を勢いよく振り断った。


「気にしないで。井上、いつものお店予約して。それからこの子に合う洋服が売ってる所寄ってあげて」


私は耳を疑った。

え!!?なに…?
どおゆうこと!?


「かしこまりました」


運転席に座って居た
若いお兄さんが返事をした。


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