甘い疑惑の王子様



なっなに!?
笑われた?


私が驚いた顔をしたのか
彼は必死で笑いを堪えごめんと繰り返す。

「ふっ…いや、君面白いね」

『え…?この格好ですか!!?』


私が声を張り上げると
彼は再び笑いだした。


失礼な人だな…


それを見て
私は彼を睨み付けた。


「はは…いやごめんね。鏡、そこ開けたらあるから…ふっ……見なよ」


―――!!?

彼は喋りながらも尚
私を見て笑う。


鏡って……


私は彼が指を差した箱に手を伸ばし
箱を開けた。


中には香水やらネックレスやら
男物の飾り物が沢山あった。



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