甘い疑惑の王子様
私の言葉を聞いた彼は
更に笑い声を出した。
その声に更に混乱する私。
また変な事言った!!?
彼の顔を見ると
本気で笑っているのか
目から涙が出ていた。
そんなに…?
『…あの…やっぱり私じゃ相手になりませんよ……凄いバカだしみすぼらしいし』
「ふふっ……相手?」
笑っていた彼が答えた。
『会話にもなりませんし…物でお礼もできません……』
そこまで言うと
彼は再び柔らかい笑顔を向けてきた。
「ねぇ、僕が偉く見える?」
『え…?』
そんな当たり前な事
聞くんですか?