甘い疑惑の王子様


「父上」


やっぱり…


“父上”彼は確かにそう呼んだ。


彼が“父上”と呼ぶ男の人は
凄いみけいにシワを寄せ

ズカズカと近寄ってくる。



「お前!今日の会議は大事だと言っただろうっ!!何をしている!」


「父上、そんなに怒らないで下さい」


怖っ……


私は目の前の光景に
何がなんだか分からず焦った。


でも彼の顔は
変わらず平然としていた。



チラッと私を見る
彼の父……


目が合って
私の体はビクッと波をうった。



「誰だその娘は」


ひぃ……私っ…!?

どっどうしよ…


どうしてよいか分からず
頭が混乱する。




< 83 / 138 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop