甘い疑惑の王子様
―――放課後
私はいつものように買い物を済ませ
家に帰った。
家に着くと既に梨子が帰っていた。
「真奈ちゃんお帰り~」
『ただいま♪あっ洗濯物ありがと』
「い~え」
最近の梨子は家事の手伝いをよくしてくれる。
いつものように洗濯物を取り込んで
畳んでいる梨子にお礼を言った。
「あっ真奈ちゃんさ、最近信也と何かあった?」
何かを思い出したみたいに
声を上げた。
『何もないよ?』
「本当に~?じゃあ何で最近家に来なくなったの?」
うっ……
結構痛い所を突かれた感じ。
私は笑顔で忙しんだよと答え
夕飯の支度を始めた。