Diary
そんな壁とか膜とかぶち破りに来ました!とでも言うかの如く、大矢祐希は砕けて話してきた。
「休みの日とか皆藤さん何してるの?」
「買い物とかカラオケとかかな。」
「何歌うの?」
「何でもだよ。好きなバンドがあるんだけど知らないかも。」
しだいにみな子も敬語を外していた。
「俺も何でも聞くよ。何が好きなの?」
みな子が好きなバンドを大矢祐希は知っていた。
「この後カラオケ行く?」
この人は酔ってるのかな。
にしては赤くもならない顔。
完全に終電を逃してる。