Diary

昼休み、みな子は夏希を食堂へ誘った。


「うん。いいよー♪」
二つ返事の夏希。

いるかな…

淡い期待を持ち、社員食堂へ入ると予想通り他の社員と一緒に大矢祐希がいた。


やっぱり会社での大矢祐希はいつものクールな表情を崩していなかった。


みな子に気付くと少し表情を和らげペコッと会釈をくれた。

何だか不思議な感じ。

皆は知ってるのかな。大矢祐希が表情豊かなこと。

「えっ何、みな子知り合いだったの?大矢さんと。」

目力一杯の夏希にも何となく言えず、いや、別に挨拶するだけだよと言っていた。

やっぱり変な噂話の自ら餌にはなりたくないし。


夏希はそんなんじゃないけど、もう少ししてから話そうと思った。
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