宇宙人管理者3


トーヤは、素早く美青年に近ずくなり回し蹴りを放つ。がすれすれで避けられる。

「あっぶなーい☆トーヤ、乱暴はイケないよ〜」


「その言葉そのままバットでテメェに打ち返すぞ。コラ!!」


と言う会話をしながらトーヤは次々技を繰り出し、美青年はすれすれで全てを避ける。

そして、二人の青年は本部の中で壮絶な追いかけっこを二時間ほどした後部屋に戻って来た。


その間、ラオとリクはクッキーを食べながら漫画を読んでいた。


「そういえばラオさん、私とトーヤが蹴られた時さっさと離れましたよね?」


「…許せ。つい反射でな」

「ふーん。でも、よく分かりましたよね?何で分かったんですか?」


「じゃあ聞くけど奴が大人しくトーヤに会いに来た事が有ったか?」


記憶を思い出す限り。

「………無かったね」


「でしょ」


「また修理代請求されるかな?」

前回は修理代がかなりの金額だった。


「……誰が払うんだろ?」



「………」


二人の少女は、また漫画を読むのに集中しだした。



二時間後。



くたくたのトーヤ、年齢詐欺のお祖父さん、リクとラオの四人は部屋の中にいた。


「で、俺達を呼んだ理由は?」


不機嫌なトーヤの問いに答えたのはラオだった。


「そうだな……、唐突だがお前達学校は行った事はあるか?」


「無いな」

「無いね」


二人とも無いらしい。


「それが何故呼び出し繋がるんだ?」

「実は、二人に学校に通ってもらおうかと思ってさ」

ラオの言葉にリクは首を傾げた。


「普通の学校じゃ目立つし色々無理が有るんじゃないの?」


「ふむ。だから儂が来たのじゃ」


トーヤとリクの頭に?マークが浮かぶ。


「儂は、異世界各地を旅している旅人だぞ。お前達を異世界に飛ばすぐらい造作も無く出来る。てな訳で、異世界の学校に行ってもらうから宜しく」


そう行って、お祖父さんはいきなり転移した。


「じゃあ、暫く分の書類処理しておいて」


と笑顔のラオに言われたのだった。



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