俺はお前だけの王子さま
こいつは…

俺にもヒロキにも最初からこんな風に普通に笑っていた。


なんつか下心が見えない。


俺を俺として見てる渡瀬



俺は…

だから渡瀬が…。




「………」


自覚するほどに
じわじわと胸が痛む。


渡瀬はヒロキが好きな女。


俺が出る幕じゃない…。




俺は渡瀬から顔を背けると
そのまま寝た。







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