俺はお前だけの王子さま
「…………」


俺は絡まれた腕をふりほどいた。


「一緒にすんな」


「え?」


女子の笑顔が少し曇る。


「俺は別に…嫌いじゃねぇ。
てかお前のが臭いから戻れよ」


俺はヒロキの皿からラム肉を取って食べた。



そんな俺に、女子は泣きそうになりながら戻っていった。



「王子君…ひどい…」


呟く渡瀬。





ああ?

まだ文句あんのかよ。



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