俺はお前だけの王子さま
「おかえり~お腹すいた!」


スーパーの袋と学校の鞄を抱えて家につくと弟が待っていた。


弟の勇気は小学5年になる。


「ごめ~ん!すぐ作るね」


制服のままエプロンをつけて
台所に立つ。


料理は昔からやってる。


あっという間にカレーが出来た。


「うめ~!」

カレーをほお張り笑顔を見せる勇気。


年が離れてるから余計に可愛い。


「ご飯粒ついてるよ。」

「ん~!」


お母さんは毎日遅いから夕食はいつも2人。


だけど勇気が笑うから
食卓はいつも明るい。


かけがえのない私の弟。


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