俺はお前だけの王子さま
「……は?」
「お前もしかして俺に譲ろうとか思ってんの?」
「………」
図星をつかれた俺に
バシャッと
ヒロキはお湯をかけた。
お湯が目に入って
俺は思わず顔をしかめた。
ヒロキは構わず続ける。
「ふざけんな。俺と勝負すりゃいいだろ?」
「…………」
ヒロキは苛ついたように
少し頭をかいた。
「それとも春馬…まだあの女の事気にしてんのか?」
「……そりゃ…」
つーかむしろ…
気にしない方が変だろ…
そんな俺を見て
ヒロキは顔をしかめた。
「俺に同情すんな。むかつく」
「…同情じゃねぇし」
「同情だって。…マジで勘弁しろ」
ヒロキはため息をついた。
「アイツの件は…お互いにもう忘れようぜ」
ヒロキはそう言うと
ザバッとお湯から上がり離れて行った――…
「お前もしかして俺に譲ろうとか思ってんの?」
「………」
図星をつかれた俺に
バシャッと
ヒロキはお湯をかけた。
お湯が目に入って
俺は思わず顔をしかめた。
ヒロキは構わず続ける。
「ふざけんな。俺と勝負すりゃいいだろ?」
「…………」
ヒロキは苛ついたように
少し頭をかいた。
「それとも春馬…まだあの女の事気にしてんのか?」
「……そりゃ…」
つーかむしろ…
気にしない方が変だろ…
そんな俺を見て
ヒロキは顔をしかめた。
「俺に同情すんな。むかつく」
「…同情じゃねぇし」
「同情だって。…マジで勘弁しろ」
ヒロキはため息をついた。
「アイツの件は…お互いにもう忘れようぜ」
ヒロキはそう言うと
ザバッとお湯から上がり離れて行った――…