俺はお前だけの王子さま

2人の過去

ヒロキから言われ


俺はまた過去を思い返していた




4年前――――…



俺とヒロキは
中学に入学したてだった。


入学当時から
俺とヒロキは目立っていた。



特にヒロキは
この頃少し荒れてたし。


だけど


俺もヒロキもまだまだガキで


女に関しては
女子から注目を浴びながらも


お互いに
特になにもなかった。



そんな4月のある放課後


桜が咲く自転車置き場で
困ってた女が声をかけてきた。



今思えば、
それすらも計算だったのかもしれない。



俺たちの前に現れたあいつ。



透けるような白い肌

薄い色素の大きな目



マジで妖精だと思った。


ユキナと名乗る彼女は


俺たちが知る誰よりも綺麗だった。






< 141 / 558 >

この作品をシェア

pagetop