俺はお前だけの王子さま
苦笑いをしながら
キャベツを一気に切った時だった。
「渡瀬ってすごいな~」
包丁をにぎる私を見て
同じクラスだった男子が言った。
ストレートに
本当にすごいと思ってくれたらしい。
そんな言い方だった。
「え…?あ、ありがとう」
話したこともなかった
その男の子を見ると
爽やかに笑ってくれた。
私は褒められて
素直に嬉しかった。
だけど…知らなかった。
私のグループの子が
ずっとその彼を好きだったらしい。
いつも放課後に
彼について話してたんだって。
だけど放課後は
いつも私はいなかったから…
本当に知らなかったんだ。
キャベツを一気に切った時だった。
「渡瀬ってすごいな~」
包丁をにぎる私を見て
同じクラスだった男子が言った。
ストレートに
本当にすごいと思ってくれたらしい。
そんな言い方だった。
「え…?あ、ありがとう」
話したこともなかった
その男の子を見ると
爽やかに笑ってくれた。
私は褒められて
素直に嬉しかった。
だけど…知らなかった。
私のグループの子が
ずっとその彼を好きだったらしい。
いつも放課後に
彼について話してたんだって。
だけど放課後は
いつも私はいなかったから…
本当に知らなかったんだ。