俺はお前だけの王子さま
―――――…


今、私と加奈子の目の前にいるのは元グループの1人。



同じ高校に1人
受かってたんだ…


「清楚ぶってムカつくんだよ」


ヒートアップするその子と取り巻きに


同じ時間帯にお風呂に来ていた子たちも


心配そうに私たちを
チラチラ見ていた。



悪意の標的は加奈子にも飛ぶ。


「夏木さんってヒロキが好きっぽいけどさ?」


「え…?」


「愛子といたら取られるよ?」


「は…?」


「それにどう考えても夏木さんいつもオマケみたいに見えるんだもん。」


「…っ!!!」


きゃははと笑われ
加奈子は顔を赤くした。




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