俺はお前だけの王子さま
―――…
「愛子はどこも悪くない」
話終えた時
加奈子の言葉に私は顔を上げた
「もっと早くに気付いてあげれなくて…ごめんね」
「…………」
私の頭を撫でる加奈子。
「私はまっすぐな愛子が大好きだよ。」
「…………」
加奈子に優しく頭を撫でられながら
私は……
我慢していたものが
溢れだしたように泣いた。
「かな…こ…っ」
加奈子はお母さんみたいに
私の背中をトントンと叩いた。
そして
「これからは私にも…もっと相談もしてね?」
加奈子も泣きそうな顔をしてる。
こくこくと頷く私。
「約束だよ?じゃないと私…
徳井くんに妬きそう」
そう言って少し笑う加奈子に
私は抱きついた。
「加奈子ありがとう…」
「愛子も…話してくれてありがとう」
この時、私は加奈子と
本当の親友になれた気がした。
加奈子…大好き…!