俺はお前だけの王子さま
しばらくして
私たち3人は部屋に戻った。




別れ際


「俺も、ひとつ聞いても良い?」


それまで黙っていた徳井くんが私を見た。



「ん?なに?」



「渡瀬さ…夏休み前と後で、俺に態度が変わったのはなんで?」


少しためらいがちに
私を見る徳井くん



「え……」


ドキンとした。


もちろん

加奈子に話した時には
その頃の恋心は話していない。


好きだったとか
失恋したからなんて


今さら言える訳もない。


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