俺はお前だけの王子さま

「あの…っえ…と」


頭を回転させて
適当な言い訳を考える。


だけど…


「うん…なんで?」



いつになく真剣な
徳井くんの視線が私の頭の回転を鈍らせる。



「それは…あの、徳井くんが永澤さんと付き合ったって聞いたから…」



しどろもどろに言ってから…


適当な言い訳どころか
素直に話してしまった事に気付いた。



「あのっ…だから、避けたとか言う訳じゃないんだけど…」


慌て言い訳するほど
赤くなる私の耳。


こんなの…

好きだったって言ってるのと
変わらない…


私のばか…



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