俺はお前だけの王子さま
いたずらに笑う夏木。


ヒロキがさらに押す。


「だよな~?絶対楽しいよ。マジでバレないようにするから…駄目かなぁ?」


「えぇ…?」


困ったように渡瀬は今度は俺をちらりと見た。


は…

なんだよ…?

助け船求めてる?


だけどそんな俺をヒロキも見る。


目が“お前も協力しろ!”って訴えてる…


はぁ…

俺は首に手を当てた。


「まぁ…いいんじゃね?規則違反もたまには。」


俺らは年中規則違反だけどな…


俺の言葉にヒロキは満足そうに頷いた。


渡瀬も遂に折れたようで


「じゃあ…絶対にバレないでね?」


と少し恥ずかしそうな顔で俺たちを見た。












まさかこの結果
あんなことになるとは…


俺は予想もしていなかった。





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