俺はお前だけの王子さま
俺とヒロキは、なんとか誰にも見付かることなく部屋にたどり着いた。


ガチャリと部屋に入るヒロキ。


「なんかスリルが物足りなねぇけど楽しかった♪」


ヒロキは倒れるようにベッドに転がり込んだ。



俺はそんなヒロキを呆れながら見る。


「お前…どういうつもりだよ」


「ん、なにがぁ?」


「とぼけんな…。付き合うってやつだよ」


俺の言葉ににやりと笑うヒロキ。


「あぁ、良いアイデアだっただろ?」




俺はつっ立ったまま
本気で睨み付けた。



「ふざけんのも大概にしろ…」



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