俺はお前だけの王子さま
キラキラ輝く水しぶき。
渡瀬持参のビーチボールは大いに活躍した。
海に入る直前でパーカーを脱いだ渡瀬は
売店で買ったというリボン付きのビキニを着ていた。
まだ日焼けしてない白い肌。
なんとなく目のやり場に困る。
渡瀬も恥ずかしいのか
一旦脱いだパーカーで隠そうとすんだけど
その仕草は逆効果だろ…
「愛子ちゃん可愛いよ」
「~~~っ」
爽やかに笑うヒロキの肩を
渡瀬はバチンと叩いた。
大げさによろけたヒロキは、
そのまま足を砂に取られ海水を頭からかぶったりしていた。
そのままビーチボールで遊び
気付けば昼過ぎ。
俺たちは一旦浜辺にあがった。