俺はお前だけの王子さま

「ほんと、このままキスしちゃ駄目かな…」



「み…水梨く…?」


私がそう言った時――…




それと同時に
水梨くんの体は勢いよく私から離された。



そして




「なにやってんの?」




怒りに満ちた低い声


聞き慣れたその声に
視線をやると、



私の足元には
飛ばされて尻もちをついたらしい水梨くんと、



それを睨む王子くんが立っていた。




< 261 / 558 >

この作品をシェア

pagetop