俺はお前だけの王子さま
「あ…そう言えば、アドレス交換してないもんね」


アドレスも知らなかったのに
今日1日で一気に縮まった私と王子くんの距離。


「俺…あんま連絡とかしね―けど」


呟いた王子くんに私は笑う。


「私もあんまりしないから、気にしないよ」


「あぁ、渡瀬貧乏だもんな」


「え?」


「通話料とかケチってそ…」


「なっ、酷い…!」


私が王子くんを見ると


王子くんは少し歯を覗かせて
笑っていた。




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