俺はお前だけの王子さま

プライド

俺は家に帰ると乱暴に
部屋のクロークの扉を開けた。


たしか…こん中に…


「………あ…」


やっぱりあった。


懐かしい箱を取り出して開けると中にはサッカーに必要な一式が入っていた。


有名なスポーツブランドのロゴ


あいつには勿体無いぜ…


これを見た時の渡瀬の顔を想像するとなぜか口元が少しにやけた。


スパイクの底を見ると…

「…24.5」


確かあいつの弟…
23.5って言ってたよな…?


「………」


バサッ

俺は無造作に箱をおいてベッドに横になった。



「―…だせぇ」


あほらし。

気持ちわりぃ。




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