俺はお前だけの王子さま
ちょうどその時

2階から王子くんの先生らしい男性が降りてきた。


家庭教が終わったらしく挨拶を交わすと帰っていった。



山田さんが私に微笑む。


「渡瀬さんも休憩しますか?」


「え…でも」


嬉しい提案にどきっとしつつ…


素直に受け取っていいのか戸惑う私に山田さんはニッコリ笑った。


「春馬さんも疲れてるでしょうから、渡瀬さんが行かれればきっと喜ばれますよ」


「~~…っ」


山田さんの言葉に赤くなりつつ私は2階に上がった。


ここに通いだして
実はまだあんまり2人きりでは会えていない。




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