俺はお前だけの王子さま
「…毎日がんばってんの?」


王子くんがぽつりと言った。


「うん。覚えることが多すぎてまだ全然だけど…」


「ふーん…」


「あ…でもね、今日は山田さんが褒めてくれたよ」


私の言葉に王子くんの口元が少し緩んだ。


「へぇ?すげ―じゃん…」


優しいタッチで頭を撫でられ
顔が一気に熱くなる。



最近知った、王子くんの意外だったことがもう1つ。


王子くんて無口で怖い印象だったけど、親しくなるとすごく優しいんだ。


水梨くんみたいに甘い言葉はあまり言わないし、口数も多くない。



だけどたまに見せる笑顔とか

気遣いを感じさせる言葉とか…



すべてが優しく感じる。


知れば知るほど私…王子くんが好きになってる。


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