俺はお前だけの王子さま
そんな俺に
《泣いてないけど…》
渡瀬がぽつりと言う。
「ん?」
《…すごく王子くんに会いたかったよ》
「………」
《だから…今日お休みで寂しかった》
「………」
急にしおらしいことを言う渡瀬
《…ごめん。》
は?
黙った俺に何か勘違いしたのか謝る渡瀬。
いや…
「まぁ…とりあえず…明日は学校行くから」
《うん…会えるの楽しみにしてるね》
「あぁ…じゃ、おやすみ」
《うん…おやすみ》
ピッ…
「…はぁ」
俺は携帯を切ると小さく息を吐いた。
そのままコツンと窓に頭をつけると目を閉じた。
つ―か、なんだ俺?
疲れていたのに気分が高揚していくような…
たったあれだけの渡瀬の言葉に…少し赤面している俺がいた。
あり得ねぇ
乙女か俺は。
キモすぎるだろ
「はぁ―…」
もう一度大きく息を吐く。
久しぶりに渡瀬の声を聞いて
胸が熱くなる。
渡瀬…
「…帰る前に一ヶ所寄り道して」
俺は気付くと運転手に言っていた。
渡瀬に会いたい。
《泣いてないけど…》
渡瀬がぽつりと言う。
「ん?」
《…すごく王子くんに会いたかったよ》
「………」
《だから…今日お休みで寂しかった》
「………」
急にしおらしいことを言う渡瀬
《…ごめん。》
は?
黙った俺に何か勘違いしたのか謝る渡瀬。
いや…
「まぁ…とりあえず…明日は学校行くから」
《うん…会えるの楽しみにしてるね》
「あぁ…じゃ、おやすみ」
《うん…おやすみ》
ピッ…
「…はぁ」
俺は携帯を切ると小さく息を吐いた。
そのままコツンと窓に頭をつけると目を閉じた。
つ―か、なんだ俺?
疲れていたのに気分が高揚していくような…
たったあれだけの渡瀬の言葉に…少し赤面している俺がいた。
あり得ねぇ
乙女か俺は。
キモすぎるだろ
「はぁ―…」
もう一度大きく息を吐く。
久しぶりに渡瀬の声を聞いて
胸が熱くなる。
渡瀬…
「…帰る前に一ヶ所寄り道して」
俺は気付くと運転手に言っていた。
渡瀬に会いたい。