俺はお前だけの王子さま
「~~~っ」


王子くんの言葉が嬉しすぎて胸が苦しくなる。


「ごめんね、ごめんね…」


「はいはい。んなに謝んなら最初から素直に抱かれとけよ…」


王子くんは呆れた声を出した。


「だって…王子くん夏休み以降手もつながないし…久しぶりすぎてびっくりしたんだもん」


「ヒロキじゃあるまいし…学校でんなことするかよ」


「うぅ…そっかぁ」


「まぁでも…」


「……?」


「別に…触りたくない訳じゃねえから」


そんな風に言ってくれる王子くんに胸が熱くなった。


二人きりの時には…いつもより甘い王子くん。


「王子くんでも…そんな風に思うんだね」


「………」


感動でしみじみ言う私の言葉に

王子くんは抱きついた私の体を放して、私の顔を見た。


「あのなぁ…俺だって」


王子くんは私の顔を見ると少し目を丸くした。


反する私は突然王子くんに顔を見られて真っ赤になった。


にやにやしてる変な顔を見られた…


「あの、これは、だって…」


恥ずかしすぎて言い訳を始めるそんな私に


王子くんはキスをした。








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